牛肉の時雨煮
時雨煮というのは、いわゆる佃煮の一種です。
ハマグリを用いた「時雨蛤」がもともとだったそうですが、今では貝類を始め、魚介や牛肉など幅広い食材が使われています。
特徴としては、生姜を使っている点にあり、醤油と砂糖で甘辛く調味したところに、生姜の風味が程よく香ります。
当然ご飯にはこの上なくアイマスし、比較的保存もききます。なので常備菜として冷蔵庫に作り置いておけば、食卓やお弁当などのおかずの一品として重宝します。
ちなみに時雨煮の語源は諸説あるそうですが、口の中に様々な風味が通り過ぎる様を時雨に例えているという説が、なんだか情緒あふれていて素敵ですね。
では、今回はちょっと贅沢に牛肉を使った時雨煮を紹介します。
牛肉の時雨煮の材料
・牛肉(切り落とし):250g
・生姜:適量
・濃口醤油:大さじ3と1/2
・砂糖:大さじ3
・みりん:適量
・塩:少々
*牛肉は適度に脂の入っているものが良いです。脂がなさすぎると、固くなってしまいますし、逆に脂が多すぎるとしつこくなります。
牛肉の時雨煮を作ってみよう!!
まずは生姜を千切りにします。この際、なるべく細く繊細に切るのが、生姜の風味を満遍なく行き渡らせる秘訣です。
一方、牛肉は食べ良いサイズに切り、軽く塩を振っておきます。味付けするわけではないので、あくまで少量です。
フライパンに油を敷き、牛肉を炒めます。牛肉の色が変わり、9割がた火が通れば、千切りした生姜と砂糖、少量のみりんを加え、さらに炒めます。
ここでみりんを加えるのは、みりんのアルコールで牛肉への味の浸透を早め、かつ水分によって均一に絡むようにするためです。
砂糖が全体にしっかりと絡んだら、醤油をまわしかけます。料理の”さしすせそ”というやつですね。
さらに水を大さじ3ほど加え、煮込んでいきます。
水気がなくなってきたら、仕上げに少量のみりんを加えます。これは、まろやかかつ照り良く仕上げるためです。
ほんの少し水気が残る程度まで煮詰めれば、完成です。
佃煮全般に言えることですが、濃いめの味付けなので保存がききます。冷蔵庫に入れれば、1週間ほどは持つはずです。
お弁当などで、あと一品欲しい!などという時に、作り置いてあるととても便利です!!