ノルウェー移住記録No.4 ノルウェーで銀行口座開設(前編)

さて、前回の記事ではNorwegian national identity number を受け取ったところまでの経緯を紹介しました。

これでノルウェーでの大概の手続きは行うことができます。というわけでノルウェーで生活をする上で最も大切とも言える銀行口座の開設に向かいます。

日本人がノルウェーで銀行口座を開くためには、日本で発行されたパスポートなどのIDとノルウェーでの居住が許可されていることを証明するResidence card、そしてNorwegian national identity numberが必要になります。

ちなみに、銀行口座を開く重要な理由としては給与の受け取りがありますが、それと同じくらい重要なことがBank IDと呼ばれるものです。これは所謂デジタルの身分証明で、ノルウェーで生活する上での様々な場面で要求されるものです。Bank IDについてはまた別の機会に説明しますので乞うご期待。

ノルウェーで有名な銀行としてはNordeaやSpareBank 1 NORD-NORGEなどがあります。Nordeaは北欧圏内で最大資本を誇るフィンランドの銀行で、私もスウェーデン在住時はこの銀行に口座を持っていました。今回も同じくNordeaに口座を開設するのも良かったのですが、国を跨いで同じ銀行の口座を開くのもなんだかな、と考えてSpareBank 1 NORD-NORGEを選びました。


さて、Norwegian national identity numberを受け取ってすぐに日本やスウェーデンで銀行口座を開く際と同様に銀行の窓口に直接訪れました。

受付にて整理券をとって待合で1時間弱待ったのちに呼び出され、口座を開きたい旨を話すと、銀行のスタッフから口座開設のためには来店前にwebから申し込みをしてもらう必要があると言われてしまいました。

もちろん事前の下調べが足らなかったのが悪いのですが、1日も早く口座開設をしたいこちらからすると切実なタイムロスです。というのもアパートの賃貸契約にはBank IDによる認証が必要で、交渉中の契約の開始期間は2月1日からだったのです。そしてこの銀行に訪れたのが1月30日の木曜日でした。

口座開設の流れが知れた上に、その場で銀行備え付けのPCを使って申請フォームの記入をさせてもらえたので、行った甲斐はありましたが…、当然ながら当日中に申請が通るはずもなく、銀行側の担当部署の処理手続きが終わり、通知が届くまで数日待機する必要があると言われてしまいました。

幸い、翌日の金曜日の昼頃には通知が届きましたが、仕事も抜けられなければ、週末も挟むので、結局は口座開設の本手続きは週明けの2月3日まで持ち越しとなりました。

銀行口座開設の続きは次の記事で。乞うご期待。