人生初のイースターのお祝い

ヨーロッパ圏で暮らしていると、自分の宗旨によらずどうしてもキリスト教の行事を切り離して暮らすことはできません。

他の多くのヨーロッパの国々同様、ノルウェーも国民の多くがキリスト教を信仰しており、カレンダーにも多くのキリスト教行事が含まれています。

日本人も楽しんでいるクリスマスはもちろんのこと、それに次ぐくらいに大きな行事は「磔刑によって死んだキリストが復活した日」とされるイースター( 復活祭)です。キリスト教の成立を考えると、むしろクリスマスよりも重要な日かもしれません。

イースターは移動祝日で、ヨーロッパ圏では毎年3月22日から4月25日のどこかの日曜日に祝われます。ノルウェーではその前の週の木曜日(Holy Thursday)から翌月曜日(Easter Monday)までがイースター休暇として5連休になります。ちなみにスウェーデンで暮らしていたときは木曜日は半休日だったはずなので、国によって異なるのですね。

さて、私はキリスト教信者ではありませんが、なんとなく何もしないというのも手持ち無沙汰な感じがありますので、人生初めてイースターのお祝いをしてみました。

*特にノルウェーでは元々日曜祝日はスーパーすら営業しておらず、当然イースター連休中もほとんどのお店が休業して、生活用品の買い出しすらできません。

ちなみに、こちらではイースターの連休を利用して旅行に行く人も多く、私も流石に5連休に買い出しもできない中で一人で家に篭りっぱなしというのもどうかと思い、少しだけ一人旅に出かけました。そのあたりのことはまた別記事にまとめる予定ですので、ご期待ください。

さて、話は戻って、人生初のイースターのお祝いということで、何をするべきなのかほとんど知識がありませんでしたので、まずはイースターとはどういったものなのか調べるところから始まりました。

イースターの宗教的な側面は割愛するとして、とりあえずお祝いとしての側面として重要になってくるのが、イースターエッグとイースターバニー。死と復活の象徴としての卵と、豊穣と繁栄の象徴としてのうさぎが飾られるわけですね。

イースターエッグ

我が家でもイースターエッグを作ってみました。

ちなみに、今回はシンプルに絵の具で着色する方法を採用しましたが、流石に多くの国で長年にわたって行われて来ている行事であるだけあって、ネットで調べてみるとイースターエッグの作成方法もいろいろなバリエーションが見つかりました。

気になる方は、”how to make easter egg”などで検索してみると面白いかと思います。うちでも来年は別の方法も試してみようかなと考えています。

ところで、赤のイースターエッグはギリシャにおいて”キリストが十字架の上で流した血”を象徴すると考えられているそうですが、ちょっと赤のイースターエッグは怖いかな。

イースターバニー

イースターの飾りとして、イースターバニーをモチーフにした小物もいくつか探してみましたが、これがまた可愛らしいものが色々と見つかります。

我が家では、今年は蝋燭周りの小物をいくつか購入しました。

ちなみに、こちらではイースターが近づいてくると、イースターバニーをモチーフにしたチョコレート菓子などもお店に並び始めます。

ちなみに、上の写真のイースターバニーチョコは日本でも人気のスイスのチョコレート会社Lidntの商品です。

イースターのご馳走

さて、お祝いといえばご馳走ですが、イースターにはクリスマスほどには定番とされる料理はないようなので、”イースターのご馳走と言えばこの料理”というようなものは見つかりませんでした。

唯一、定番と言えるのは”ラム肉”。これはキリストが”神の子羊(Lamb of God)”と呼ばれるところから来ているのだとか。

今回、我が家ではラム肉料理をメインとして、前菜から全5品作り、一人でしずかに贅沢して、イースターをお祝いしました。

実は実際にイースター休暇が始まるまで、木曜日からスーパーがお休みになることを知らずにいたので、食材の買い出しなどがままならず、元々作る予定だった献立からはだいぶ変更を余儀なくされたのですが…。でも、結果的に人生初のイースターディナーは満足いく出来で、存分に堪能できました。

料理詳細は動画中にありますので、ぜひご視聴ください。