さて、前回の記事では警察署での居住許可カードの受け取りについて書きましたが、次のステップとして税務署への住所登録があります。
詳しくは前回の記事で書きましたが、私の場合は当初固定住所がなかったので、住所取得時に税務署に申請する必要がありました。
社員向けの短期寮には1月6日に移ることになっており、税務署への申請は引っ越しの後でなければならなかった(その住所に重要書類が送られるので)ので、1月2日に居住許可カード取得後に税務署の来館予約を入れました。
実は居住許可カードは毎週木曜日にしか受け取れないので、1月2日に受け取れなかった場合を考えると、前もって予約を行うことはできなかったのです(税務署への来館時に居住許可カードの提出を求められるので…)。
無事に1月2日に居住許可カードを受け取ることができたので、税務署での住所登録について調べてみると、ここでも一つ壁がありました。skatteetatenのウェブサイトを調べると税務署への来館には予約が必要で、さらに予約枠は先2週間ほど一杯。
結局、最短で取れた予約の日時が1月15日の午後1時30分でした。住所の登録ができない限り、national IDが手に入らず、さらにIDが手に入らない限り銀行口座も開けず、アパート契約も遅れる…と悪いこと続きなのですが、まあ仕方ない。まさか、こんなに予約が取れないとは思っていませんでした。
よくよく考えてみれば1月2日に居住許可カードが受け取れずとも、翌週の1月9日には受け取れるのだから、前もって1月9日以降で予約を入れておけばよかったですね。初めての国で初めての手続きをする場合、ある程度下調べをして全体像を把握しているつもりでいても、手続きを進めながら新たに知っていくことも多いもので、なかなか思うようにいかないものです。
閑話休題
ともかく、1月15日に予約を取ったので税務署に向かいました。
住所の登録に必要なのは、登録の申請書と居住許可証、パスポート、そして労働契約書とのことだったので、用意して行った書類一式を提出したところ、ある問題が発覚します。
明らかに困惑しているスタッフの男性にどうしたのかと尋ねると、”どうやらあなたの情報は警察によってすでに登録されているようだ”というのです。
なるほどそういうことかと、”実は12月の段階ですでに警察との面接は済ませており、ただその時点では住所が決まってなかったから、住所確定後に税務署に申請しにいくように言われた”と事情を説明すると、そのスタッフの男性は”少し同僚と話し合ってきて良いか”と事務所の奥に行ってしまいました。
警察の係りの人からはあまりに普通な感じで税務署に行くようにと言われていたので、すっかり話はついているものかと思ったら、話が通っていないどころか、今回のような事態はかなりのイレギュラーだったようです。
結局、同僚と話をして戻ってきた彼は、”とりあえず、住所だけは変更をしておきます。ただ、これでいいのか。おそらく大丈夫だと思うのだけれど…。”と少し自信無さげながら、住所の変更はしてもらえました。まあ、自信が無いというのはこちらとしては大変に困りますがね。ただ、それをその場で抗議してもどうにもならないので、最低限今後のことだけは確認しておくことにしました。
すると驚くべきことに、彼曰く”住所変更はしましたが、この件は我々税務署の管轄ではなく警察の管轄なので、警察からの連絡を待ってください”とのこと。まさか、警察から税務署に回されたのに、税務署に行ったら行ったらでまた警察に回されるとは…。
少なくとも、とりあえず”うまくいけば”警察からIDに関する手紙が、新規登録した住所の方に届くはずだとだけは確認が取れたので、その日はそれで、税務署を後にしました。ただ、これもおかしな話で、警察では”税務署から手紙が送られる”といわれたんですがね…。
何にせよ、次は警察からの反応を待つ他にないということで、結局のところ今回想定していた手続きは行うことなく、持って行った書類も必要ないと言われてしまい…。なんとも首を傾げたくなる気持ちで、もしかするとまた警察に行く必要があるのかな、なんて考えながら帰路につきました。
そもそも、すでに通常通り登録が済んでいたのなら、登録されていた住所に(居住許可申請の際に居住予定として書いていた住所が登録されていたらしい)手紙が送られた形跡がないのはどういうことなのだろうか。
まあ、考えても仕方ないことは置いておいて、とりあえずIDについての手紙が無事届くことだけを願って待つことにしました。
結果から言うと、ID入手までももうワンステップあったのですが、その辺りも含めて次回はID入手について記事にしようと思います。
