ノルウェーでは5月17日は憲法記念日として盛大に祝われます。
私の暮らす街でも多くの人々が家にノルウェー国旗を掲げ、この日を祝っていました。さらに遠出して、県の中心地へと行くと、パレードや、食事会などの県主催のイベントが朝早くから夕方まで催されていました。
私は、地元楽団による朝のパレードのみ参加しましたが、他にも学生によるパレードなどもあったそうです。さらに昼過ぎからは若者は無料の食事会などもあり、多くの若者がスーツや伝統衣装に身を包んで会場に向かうのを見かけました。
私は、都市中央部からだいぶ離れたところに住んでいるので、朝のパレードを見終わったのち、すぐに家に帰りひっそりと家でお祝いしましたが….
正直、他国・他文化圏に暮らしていて思うのが、その国、その文化の行事にどこまで参加していいのか、どの程度”気乗り”して良いのかというところです。
というのも、私は現在海外在住ですが、生まれ育ったのは日本、そして自分を育んでくれたのは間違いなく日本文化です。自分でもしっかりと”自分は日本人である”という自負がありますし、そうなるとやはり自分はどこまで行っても”余所者”な訳です。
その”余所者”がどこまで”しゃしゃりでて”いいのか、というのが個人的に悩ましいところになります。例えば、先述の通りノルウェー人はノルウェーの国旗を家の軒先に掲げますが、日本人の私がノルウェー国旗を掲げるのは違和感がありますよね。
とはいえ、居住と労働を認めてもらっている身としては、受け入れてくれたノルウェーという国に最大限の敬意を示したいという気持ちはあります。ということで、今回は小さなノルウェー国旗を購入して、室内にこっそりと飾るというあたりを落とし所にしました。
まあ、こういう行事を祝う分には、線引きさえ間違わなければ、祝うこと自体は友好意識があれば”余所者”であっても問題ないだろうと思えるので、宗教行事などに比べればやりやすいかなと思います。