意外と日本食が人気なスウェーデンで手に入る中途半端な日本食材!! ~基本調味料編~

家が手に入ったので食事環境を整えようと思う。

さてと、定住地が手に入ると欲が出てくるもので、少しでも心地よい生活をと考え、まずは食糧&食事環境を整え始めるのがお決まりである。これまでの栄養の偏った食生活に疲弊した身体を労る意味でも、きちんとした食事を取ることのできる環境を作らなくてはならない。何せなかなかに立派で使い勝手の良さそうな台所まで手に入ったのである。

できる環境が手に入れば、やらないのは怠惰である。というわけで、まずは台所用品、及び食糧&食事環境を整えていくことにしようと思うわけである。


さて、海外暮らしで”食事”となるとまず思い浮かぶのが”日本食”事情であろうか。どうも大抵の場合、日本人移住者にしろ旅行者にしろ海外に行くと決まって和食が恋しくなるものらしい。うちの父もそうだったそうで、海外出張の帰りは当時のあまり美味しくもないであろう機内食の蕎麦(昨今は機内食の質もだいぶ向上している)を食べたいがばかりにANAを使って帰国していたというくらいだから、日本食への希求は相当のものだったのだろう。…僕なら、もう数時間ほど我慢をして、日本入国後に美味い蕎麦屋でも訪れるだろうが…。

ただ残念ながらそれほどに強い日本食への飢えは僕はまだ経験できていない。

もともと和食も洋食も同じくらい好き(というか魅力が違うので比べられないというのが正直なところ)で、特段毎日 日本食が食べられないと生きていけないというわけではないし、自分でも意外なほどに環境順応力が高いようで、最悪の場合 日本食はないものと考えれば別にそういうものだと割り切れてしまう人間だということがここ数ヶ月で判明してきた(実際、家が手に入るまでの4ヶ月間は日本食はおろか米すらほぼ*食べずに生活していた)くらいである。

*同僚のお宅にお招きを受けた際にご飯を頂いたのと、こちらの小麦粉がどんなものかと試みに一度うどんを打ったことはある。

しかし、幸か不幸かどうやらここスウェーデンでは近年の世界的SUSHI&WASHOKUブームもあいまって日本(的)食材がある程度手に入るらしい。

当然 手に入るのであれば、わざわざ見栄を張って”ここは海外だから日本食は断ちます”などという斜に構えたスタンスを取る必要もないし、そんなスタンスをかっこいいと思えるほど若くもないので、そそくさと近所のスーパーに足を運んで、やれ日本食材の取り揃えはどれほどのもんかね、と冷やかしてきたわけである。

そもそも移住の際にもある程度の日本の調味料は持ってきているしね。

醤油の流通が異常なほどに…。TERIYAKI Sauce!!

さて、まず当然のように売られているのが醤油である。これにはいささか驚いたのだが、街の一番小さなスーパーであっても醤油が売られているのだ。しかも、その種類の豊富さといえば、日本のスーパーよりも品揃えが良いのではないかと思ってしまうほどなのである。

普通の醤油はもちろんのこと、Soja Sushi&Sashimi (Sojaはスウェーデン語で大豆のこと)なんてものまである。ただ刺身醤油よりも刺身それ自体の方が手に入りにくいというのはある意味皮肉が効いている。いまだに生食用のサーモンが見つけられないのは僕の探索能力の不足なのだろうか…。

閑話休題

流通している醤油ブランドもたくさんあり、我が家の近所では大きめのスーパーなら3~4ブランドの中から選ぶことができる。どうも日本のブランドよりも中国系(?)のブランドの方が優勢なようなのがやや気に食わないが、醤油の需要がかなり高いことは疑いない。ちなみにスウェーデンのスーパー2代大手のICA、COOP共に自社ブランドの醤油まで販売されている。

もちろん日本からの代表選手はKIKKOMAN。英語を少しでも齧ったことがある人ならご存知かと思うが、醤油=Kikkomanで通じるなどという話がある。幸い僕はSoy Sauceという単語を知っているので、これまでの人生で醤油をKikkomanと表現しなくてはならない状況に陥ったことはないが、まあ、それほどにキッコーマン社の醤油が世界的に広まっているということだろう。

ただ、あくまで英単語として”Kikkoman=Soy Sauce”というわけでは全くないので、個人的には言われた側も”なんとなく言いたいことはわかるよアレのことね”という感じで察してくれるだけなのではないと思っている。Soy Sauceという方が無難だと思うが、通じるかどうか興味ある人は海外で醤油を買い求める際に”Kikkomanをくれ”と言ってみていただけると良い。

ただ”キッコーマンの醤油”の話をしたいのならまだしも、一般的な醤油、あるいは醤油全般の話をする際にKikkoman、Kikkomanと言っていると”この日本人はSoy Sauceという基本的な単語すら知らないのか?”と馬鹿にされる可能性があることは留意されたし…。

ちなみに、Kikkomanは醤油以外にもPONZU(レモン)も販売している。

流石に品質 Kikkomanの醤油は平均的に他ブランドの同じ種類、同じ量の醤油の倍程度の値段がする。COOPのネット販売価格だと日本円にすると1lボトルが約770円、500mlボトルが約645円、250mlボトルが490円となる。うん、言いたいことはわかる、内容量に比する価格設定がめちゃくちゃである。が、これはスウェーデンあるあるなのだ。

僕が一番驚いたのは醤油と並ぶほどの勢いで陳列されているTERIYAKI Sauceである。どうやら”照り焼き”というのは海外でも人気が高いらしくそれがソースとして売っている(以前紹介したCUP NOODLE SOBAシリーズにも照り焼き味があったのを覚えているだろうか??)のだ。

今のところ、僕はTERIYAKI Sauceには手を出していないが、これはなかなかに美味しいらしい。いつか…機会があれば…そのうち…。

料理酒は手に入らない…。日本酒は国営酒屋のみで入手可能!!

さて、醤油と並び立つ和食の要といえば酒とみりんの両アルコール調味料である。これらが手に入るのか、ということだが…。実を言うと、意外にも日本酒は簡単に手に入れることができる。しかも、種類も驚くほどに豊富に取り揃えられているのだ。

しかし、ここで一つだけ注意点がある。それはスウェーデンにおいてアルコール度数3.5%以上の酒(Starköl)は国営の酒屋”System Bolaget”でしか購入することはできないのである。これはどうやらアルコール依存症人口を減らすための国の対策らしい。そんなわけで、スーパーでは購入できないのだが、さすがは国営の酒屋なだけあり国中の至る所に設置されているらしい。かなり辺境の我が街にもあるくらいだからね。

もちろん、常時 どこの店舗にも欲しい品物が揃っているわけではないのだが、オンラインで注文すれば1~2週間ほどで最寄りの店舗まで無料で届けてもらえる。自宅配送にすると郵送料が最低80SEK(約1000円)からかかるので、やはりスウェーデンは日本に比べて郵便事情がなかなかに厳しい。

僕は知り合いに教えてもらって、月桂冠を購入して料理酒に使っているが、720ml瓶で日本円にして1300円ほどである。もちろん日本で買うよりはだいぶ高いが、”まあ、このくらいか…”という程度の値段である。

ちなみにスウェーデンへのアルコールの郵送は禁止、持ち込みも量制限がある。

“GEKKEIKAN” ローマ字ラベルも悪くないね。 なんで”純米”までローマ字で書いているのかは不明なのだけれど…。”JUNMAI”を読めたとして、理解できる外国人がどれほどいるのか…。

他にもいろいろな種類の日本酒が手に入れることができるので、気になる人は”System Bolaget”の日本酒の一覧を調べてみるといい>>こちらから

もちろんスーパーでもアルコール飲料を見かけたことがある人もいるだろう。しかし、それらは全て3.5%より低いものLättöl(~2.2%),Folcöl(~3.5%)のものである。

これが意味することはなんであろう。確かに、アジア食品コーナーでは”MIRIN”とラベルのついた商品を見つけることができる。しかし、本来みりんは14%程度のお酒である。つまり、3.5%以上のアルコール販売が禁じられているスーパーで売られているということは、日本で言うところの”みりん風調味料”というやつなのだろうと、想像に難くない。

そういえば驚くべきことに、意外と知られていないようなのだが、味醂はもともと飲用の高級酒として扱われていた歴史がある。僕の知人には味醂はアルコールなしのシロップのようなもの(砂糖の代用として使う場合もあるので)だと思っていた人間もいたほどである。

スウェーデンのスーパーで手に入る食材と手に入らない食材一覧。

さて、では最後に和食に使う調味料で、スウェーデンで手に入るものと、手に入らないものをリストにしておこう。もちろん、ところ違えば品揃えも異なる。特にストックホルムなどの都会には日本人も多いだろうから色々と日本のものも手に入るだろうし、ネットショップを探せば割高だが日本食材を取り扱っているところもそれなりにはある(上記の通りスウェーデンは郵送料が馬鹿にならないし、郵送事情がよろしくないが…)。

あくまで、以下の一覧は僕の家の近所のスーパーに限っての話なので参考程度に…

スウェーデンで手に入る和食で使う調味料

  • 濃口醤油/刺身醤油/たまり醤油
  • 白味噌
  • みりん風調味料(アルコール度数3.5%以下)
  • 寿司酢(酢に砂糖、塩が入ったもの)
  • 白砂糖
  • わさび
  • 胡麻
  • UMAMI(海外版味の素??)

スウェーデンで手に入らない/入りにくい和食で使う調味料

  • 薄口醤油
  • 赤味噌 (都会では手に入るらしい)
  • みりん
  • お酢 (穀物酢/米酢)
  • 三温糖/きび砂糖 など(低精製糖は手に入る)
  • 辛子
  • 一味/七味唐辛子(レッドペッパーはある)

ちなみに、日本食以外にもアジア料理は人気だが、スウェーデンにはタイからの移民が多い(スウェーデン男性が再婚相手としてタイ女性をスウェーデンに連れ帰ってくることが多いらしい)ので、アジア食品売り場でもタイ料理系の食材が主流。少なくともうちの近所では中華食材はほぼ手に入らない。なぜか中華濃口醤油だけは手に入るが、日本でよく見かける豆板醤、甜麺醤、豆豉、鎮江香醋、花椒、などなど…は手に入らない。

ちなみにキムチは手に入るが…まあ、キムチ…KIMUCHIの話は長くなるので、詳しくは記事を改めて、また いつか書くとしよう。

*2021年12月 米酢(Risvinäger)を発見。ただ150mlで37.5SEK(約450円)というなかなかの値段なので、。

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