さて、前回の記事では住所登録に税務署に行った話を書きましたが、税務署と警察で行き違いがあったようで、警察からは税務署の管轄だと言われ、税務署からは警察の管轄だと言われ、さてどうなるのかというところでした。
とりあえず、税務署の職員にはやれることはやったので、警察からの連絡を待てと言われたわけですが…。
結果から言うと、翌日1月16日に税務署の方から住所変更を受け付けましたという旨のメールが届きました。
次は警察から連絡が届くのではなかったの?と訝しみつつも、とりあえず、住所変更は無事に反映されたのだなと安心したところ、やはり今回も一筋縄で行くわけもなく、同メールにスウェーデンにおけるパーソナルナンバーを教えろと言う指示が書かれていました。
私の場合、ノルウェー移住前はスウェーデンに3年半住んでいたので、もちろんスウェーデンのパーソナルナンバーは持っているのですが、正直なところ”え、今更?”という感じでした。当然、このひと手続きでNorwegian national identity number 発行がまた遅れるわけですから、気持ちも塞ぎます。
即日、メールを返信しましたが、ここからパーソナルナンバーの登録、その後郵送手続き、となるとどれだけ順調に進んだとしても、この週のうちに届くことはないわけです。2月からのアパートの賃貸契約の話も並行で進めていたので、肝心のID numberの発行が遅れうるとなると、まあ心中は穏やかではいれませんね。
さらに、もう一つの心配事がメールに書かれていた一節。
“You can send your answer to the e-mail address you received this e-mail from. You can also send your answer to Skatteetaten, Postboks 9200 Grønland, 0134 Oslo. Be sure to mark your e-mail or letter with the reference number 〇〇〇〇/〇〇〇〇〇〇〇.”
*reference numberは隠しています。
これはどういう意味なのだろう。かなり独特な言い回しに読み取れますよね。つまり、このメールに直接返信してはいけないということなのか?新規メールとしてreference numberをタイトルに入れたメールを送れということなの?
いろいろと迷ったところ、とりあえず一旦このメールに返信する形で必要情報を送りました。同じアドレスに送っていいのなら、返信しても同じですはずですからね。
ただ、不安が増すことに、情報を送ってもそれに対する返信はなし。まあ、返信がないのは行政関係の話ではよくある話ですけどね。
もちろん、その週のうちには手紙が届くこともなく。後1日届かなければ、確認のメールを送ろうかと思っていた翌週の火曜日1月25日、1月1日にノルウェーに移住してから実に25日にしてようやくNorwegian national identity number を手にすることができました。
一体どんなものかと思っていたら、普通郵便の小封筒に書類が一枚。そこに自身の名前などと共に11桁の数字が書かれているだけ。まあ、それはそうだろうという話なのですが、正直なところ、もう少し機密性がある手紙だったりするのかとは思っていたので、拍子抜けしてしまいました。というか、一番重要な番号であろうこの番号の扱いがこれでいいのか?間違って他の人のレターボックスに届けられてしまったら大変なことになりそうなものなのに。まあ、自分の番号が無事に届いたので、別にいいのですけどね。
このNorwegian national identity number というのは日本でいうマイナンバーのことで、日本とは比較にならないほどID番号が社会システムと密に紐づいているノルウェーでは生活する上でなくてはならないものです。たとえば銀行口座などもこれがなければ作ることはできません。
ちなみに、このNorwegian national identity number はノルウェーに6ヶ月以上滞在する人にのみ発行され(移住登録さえすれば特別申請は必要ありません)、それより短い滞在者にはD numberと呼ばれる別の番号が発行されるらしいです。さすが隣国なだけあってスウェーデンのシステムとほぼ一緒のようです。
では、次回は銀行口座の開設です。